

2026年5月〜7月
東京/東京建物Brillia HALL
(豊島区立芸術文化劇場)
大阪/森ノ宮ピロティホール
愛知/御園座
小林 香 コメント
女性が文学に名を記すことを許さない社会。女性の声が紙よりも薄いものとして扱われていた時代——それがヴィクトリア朝のロンドンです。『レッドブック』は、その沈黙の底で芽生えた“書く”という行為によって、名も無き女性が、“語られもしない存在”から“自ら物語を書く人間”へと変えていく物語です。この物語は、いまなお私たちに必要とされていますが、同時に、誰もが「自分の言葉で世界を描き直す力」を持っていることを思い出させてもくれます。お客様お一人お一人の胸の奥にある“レッドブック”。その新しいページが、劇場でそっと開きはじめますように。
桑原まこ コメント
音楽監督を務めさせていただきます、桑原まこと申します。このチームの一員となれますことを嬉しく思います。『レッドブック』はアンナという女性主人公の物語です。同じ女性として、アンナが立ち向かう姿を見ていると、つい熱くなってしまいます。私が音楽を続けてきた中で、女性だからこその悔しさを感じる日もありました。でもそれ以上に、たくさんの優しさに助けられてきました。その記憶を抱き締めながら、自分らしく作品に向き合います。すでに自宅で口ずさんでしまうほど、可愛らしく大胆で、魅力的な曲ばかり。この音楽たちと毎日を過ごせることも、今からとても楽しみです。
咲妃みゆ コメント
『レッドブック』との出逢いは私にとって非常に大きな出来事でした。何故なら私もこの作品に心を救われた一人だからです。幼い頃から変わり者だと言われることが少なくなかった私は"自分は周りの人と違うのかな?違うことは悪いことなのかな?"と悩んできました。アンナが葛藤し奮闘する姿は、烏滸がましくも自分自身と重なるように思えたのです。降り注ぐ他者からの視線や言葉を受け止めながらアンナがどんな道を選ぶのか…ぜひ劇場で見届けていただきたいです。最後に、この作品を生み出されたハン・ジョンソクさんとイ・ソニョンさんへ心からの敬意を表します。
小関裕太 コメント
2026年、『レッドブック』の日本初演にてブラウンを演じさせていただくことになりました。20歳の時にご一緒させていただいていた演出の小林香さんと。そして以前ドラマでの共演もある咲妃みゆさんをはじめとして、強力な方々と一緒に公演を迎えられることがとても嬉しく、楽しみにしています。この作品が持つテーマの一つである「私らしさ」がうごめく、昨今の時代変化の中で、今必要な強いメッセージだなと個人的に感じました。ストーリーも楽曲も美しいです。ぜひ楽しみにしてください。スーツを纏って劇場でお待ちしています。
Intoroduction
イントロダクション
“官能的な小説”を書くヒロイン 咲妃みゆ × 生真面目な新米弁護士役 小関裕太
正反対のふたりによる新時代のロマンティックコメディが誕生!
韓国の大ヒットミュージカルがついに日本初演!
2018年の韓国初演以来、韓国ミュージカルアワード作品賞をはじめ数々の演劇賞を受賞した大ヒットミュージカル。19世紀ロンドンを舞台に、小説を書くことで自分を表現するアンナが、社会の偏見と向き合いながら、自分らしく生きる道を見つけていく物語です。
Story
ストーリー
紳士の国イギリス・ロンドン。その中でも最も保守的だったヴィクトリア朝。
そんな時代を生きる、主⼈公アンナは少し変わっていた。
淑女として振る舞うよりも「私」として⽣きたい―その想いを官能的な小説を書くことで表現する。
そこに現れたのは、真面目一筋で“紳士”として生きることしか知らなかった新米弁護士・ブラウン。
正反対のふたりが惹かれ合いながら、物語を大きく動かしていく――。
アンナの綴る小説は、型破りで刺激的。瞬く間に多くの読者を魅了し、熱狂させる。
しかしその一方で、「女性のあるべき姿に反している」「社会に悪影響だ」と非難され、ついには裁判にかけられることに……。